昔取った杵柄

【漢字】昔取った杵柄
【読み】むかしとったきねづか
【意味】昔習得した技術や腕前が衰えていないこと。
【例文1】10年ぶりにバッティングセンターに行ってみたけど、昔取った杵柄が自分でもびっくりするほど打てた。
【例文2】小学生以来自転車に乗っていなかったが、昔取った杵柄で乗れた。
【例文3】昔取った杵柄で音楽が掛かると口ずさむ。

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「昔取った杵柄」の効果

「杵柄」とは穀物などを臼に入れてつくのに用いる道具が杵でその柄(棒の部分)のことです。「昔とった杵柄」とは「かって習練(継続して訓練すること)した技はのちのちまで使えること」です。若い頃に杵と臼で穀類をついた経験が身についていれば、いくらか年を重ねてブランクがあったとしても、杵柄を手に穀類をつく事ができるといった事例から派生した言葉ですが、そのほかにもいろいろな場合に使われます。

 

例えば自転車ですが、大抵の子どもが小学生のうちに乗れるようにと練習しますね。いざ乗れるようになると、大人になって自転車に縁がない生活を送っていても、乗ろうとすれば乗れます。水泳などのスポーツも同様です。昨今では日本人の平均寿命が大幅に延び、政府はなるべく健康で長生きを目指して適度な運動を進めていますね。そのひとつがラジオ体操の勧めです。ラジオ体操は戦後の子どもたちは学校でも、地域でも必ずと言っていいほどやってきた体操です。郵便局が簡易保険を販売するにあたり、契約者が体調を整えて保険の支払い費用を抑えるため推進したと言われますが、簡単な全身運動なので子どもの夏休みの風物詩のようにしていました。これも年配になってからも思い出してできるものです。ある統計調査で中学、高校の間にスポーツをやっていた人は中高年になってもスポーツをする割合が高いそうです。これも「昔とった杵柄」効果と言えましょう。