いかもの食い

【漢字】いかもの食い
【読み】いかのものぐい
【意味】普通の人が好んで食べない物を食べる人をいう。
【例文1】彼は大食いでいかもの食いだ。
【例文2】彼はいかもの食いで一緒に食事をすると食欲がなくなる。
【例文3】いかもの食いを試食するが無理。

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いかもの食いとは

いかものとは、「いかさまもの」の略という説があり、漢字で書くと「如何物」となります。この意味は不通と違っていてどうかと思われるものです。また、下手物という意味と、本物に似せたまがいものという意味があります。
いかもの食いは、普通の人が食べないようなものを食べる下手物食いな人を言います。または、そのような下手物を食べること自体をも指します。
さらに、普通の人が相手にしないような異性への好みのことを言ったします。つまり、普通の人と違った趣味や嗜好を持つこと、または持つ人を言います。
一説にこんな話があります。
昔は、伊賀者という人目に付かず秘密を探ったりする、いわゆる忍者と呼ばれる人たちがいました。普通の武士より格下に見られていて、特に宮中や大奥の女性が彼らに対し「陰湿」というイメージを持っていました。もちろん当時の偏見です。そういう人たちを侮蔑を込めて「いがもの」と呼んで、目にすることさえ嫌悪していました。陰に隠れてい何をしているのか解らない、得たいが知れない、それが気持ち悪いと言うわけです。その「いがもの」が「いかもの」となまり、それがそういういかがわし下手物に変化したいったというのです。現在では、このような差別的なことはないでしょうが、身分が明確に分かれていた時代には、こんな理不尽なこともあったのでしょう。